++風前++
何のため 何のために 大きく膨らました風船に
僕の針 僕の針を 意味なく音を立てさせ突き破る
傷つけあって 闇の中で深い沈黙に沈んだ
声を殺して 熱の中で瞑る温もりを求めた
孤独だ
でも昔からそれには慣れていた はずだ
光を
この世界からそれだけ消し去った
君のその一言で
僕は堰を切った
声を立てないように
そんな夜に 優しさが漏れていた
まだ望んでいる
身勝手で 治らない傷を与えて
それでも 振り向いてほしくて
やがて光のない朝が訪れて
君はどんな想いでカーテンを開くの
僕は悔悟の念に苛まれ
重たい瞼で起き上がる
その風穴を塞ぐよ
そして また始めよう
そう思い またその風船を膨らました
あとは君が いてくれたら…
No,636 2008.6.1
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