++One Scene++


落ち着いた頭 何となく整理する物もなくて
暗くなった部屋の片隅 天井眺めて雨音に身を添った

でも不思議と後悔はなかった
ろくでもない音符に惚れるような壊滅も馬鹿に思えた

全て言葉では表しにくくて どちらかと言えば
一種の細胞破壊に似た 些細でよく分からないもの

響く夏は 真冬の寒波を齎した 嗚呼

薄曇る空は あの時の灰色とよく似ていて
まるで長い本の両端 “起”と“結”の場面 感傷に身が反れた

ただ何度も想いだけ描いた
優しさだけ持ってる凄みなんか生きるには用もなかった

全部分かって無能さを知って 慇懃無礼か?
実は自分が子供だった 慣れずにそればかりが目立つ

憂う現在(いま)は 打開の扉を焼き消した

嗚呼 塞ぐ気持ちと裏腹な日々は
心の中でより深く鎖を巻きつけた

回る空 これが本物なんだろうな

響く夏は 真冬の寒波を齎して
現在を憂う 気持ちはもうすぐ戻るはずさ





No,553   2006.12.23


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