++弧より一点へ向かう++
今 僕は二本足の動物 世界に立っている
あまり大きくない右手で 数グラムのペンを操り
ただひたすらに 何かに向かっている
未来永劫の安泰はなく 常に前を気にしている
データ数と応用力を養うだけで 僕らに何が残るだろう
それでも 問うべきものはそこにしかなく
だからこそ 形なきその場所に向かう
不安で 自分の現在を消したい気もした 雨の朝
一刻と余地は減っていく 砂時計のように
気泡の進む道を追いかければいいのに
脆い城壁のように 一度崩して
蹴飛ばした 全て
そしてもう一度 組み立てる もう一度 組み立てるんだ
もう 言い訳も 寄道も許されないから
しゃんと胸を張る 過ぎたものはもう手に入れなくていい
今 僕は二本足の動物 立ち上がってみるよ
前を見る きっとやれる
No,653 2008.8.15
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