++therapy++


君の呼吸が変わった それまで飲み込んだ溜め息が青に染まっていたから
小刻みなそのリズムは初めての証

濡れそぼつ君の世界が僕に伝わって 秋雨の中
熱を分け与えるから この腕の中で

単純な賞賛を繰り返し はて こんなに言葉を知らなかったのか
水銀色したスポットライト 幅のある舞台
君はいたんだ

ただ暗転したパイプ椅子にもたれて
願っては 遠くの星の引力を変えられない自分を悔やんだ

何もできないから 簡単なことしかできないから
その中で 君を包むしか知らない そんなことしかできないから
僕はそれを行うんだ

でも君も 当たり前でどこか似てる生き物
その中で震えて 全て吐き出していいんだよ 重たい荷物は捨てて

やがて秋雨が止んで 君は笑った
少しは癒せたのかな 傷だらけのその翼を こんなちっぽけな僕は

ねぇ そばにいるよ





No,658   2008.9.2


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