++ラストシーン++


飛び出して向かった向かい街
僕は線路沿いの花束になった

塞ぐ その一瞬が
僕を誘う 最後の合図

光る輪が いつの間にか輝いていた
揺らいで消える 僕の存在

ネオン 灯って サイレン 響いて
それが 僕ので 確かに 悲しい
僕の涙は 僕の目から落ちず
夏の夜空から舞い落ちた

怖いと思う間も無く ブレーキ音が響いた
歪な形で 僕は空を見上げた
宇宙な涙は僕を濡らす事は無く
地上のコンクリートに染み入った

遮断機が降りて
またいつもの様に一日は始まる けれど
僕の形をした僕はもういない

僕は線路沿いの花束になった





No,319   2005.8.13


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